(無題)

日常が終わる。変わる。
これまでとは違った方向へ進もうとする時にはいつも、
何かの始まりではなくこれまでの終わりだと感じる。
新しく進む道には希望があると思うからその道を選んだはずなのに
マイナス思考の脳の回路はドーパミンを出してはくれない。


これまでに切り捨てて来た選択肢とか
逃げて来た過去が迫ってくる。


何か奇跡が起きて、過去を全てリセットしてくれる。
そんな奇跡をずっと待っている。
ずっと妄想している。
たぶんこれは社会人になってからの悪い癖だ。


自らの行いが大半で
何かしらのラッキーの要素が重なって、
それら全てが上手く噛み合った時に幸福と呼ばれ、
ラッキーが無かった場合、それを普通と呼ぶ。
素行が悪く、運からも見放された者達は下を向き歩き続ける。
眩しい太陽から目をそらし、地面の汚れを疎ましく思う。


周りを見渡せばとっくにゴールへと片足を伸ばす人達ばかり。
私はようやくスタートラインから半分程度進めた所だ。