憂、燦々

2013年か、2014年頃か、確かその頃。

あまり聞かなかった邦楽のロックバンドを教えてもらった。

 

当時私は海外のバンドばかり聞いていて「最近の日本のロックは」と、

20代前半だったのに斜に構えていた。

 

好きなものを好きになろう。

好きなものを増やしていこう。

別に興味ないけれど。

 

そんなことを考えつつ、苦手だった「最近のバンド」を聞いてみた。

 

線が繋がる様に、糸が絡まる様に、日常生活が重なった。

 

ボロのアパートの入り口に立って、何時間そこにいたの?って聞いてみる。

私はそんな小さいものが、もう堪らなく大切なものに思えた。

 

ヘッドホンから流れるいつでも取り出せる一曲には多分、人それぞれの想いがあって死ぬ時までの大切なものなんだろうな。